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ボトックス注入療法の副作用・リスクについて

著者:
西日本初ほうれい線・シワ治療専門クリニック 
医療法人新月会 大阪Houreisen美容皮膚科院長
ボトックスビスタ注入認定医師 
笹川新也 ドクター紹介はこちら

 

ボトックスは安全性が高く、お気軽に受けられる美容医療の一つです。

ただし、医療行為である以上はリスクがあります。

ボトックスにはどういうリスク・副作用があるのか気になる方も多いかと思います。

ここでは、ボトックスの副作用・リスクについて詳しく解説致します。

ボトックス注入後の副作用・リスク

腫れ

直後はボトックス注射に含まれる水分と注射の刺激のため腫れが出ますが、すぐに治まります。

腫れは余り気にならないかと思います。

腫れたとしても2,3日で治まります。

内出血

ボトックスに限らず注射する上で避けられないリスクが内出血です。

注射部位に点状に出現することが多いです。期間は長くて1~2週間くらいです。

出血しやすい方、血が止まりにくい方、あざができやすい方で長引く傾向があります。

メイクで隠すことができます(メイクは施術後1時間後から可能です)。

左右差

元々人体は左右非対称です。

骨格の形、筋肉の発達具合、筋肉の使い方に左右差があります。

例えば、エラボトックスであれば、普段の食事の咀嚼癖によって咬筋の発達具合に左右差があったりします。

注入する際には左右差を把握した上で、左右差を減らすように工夫して注入しますが、それでも左右差が残ることはあります。

違和感・重たい感じ

注射した部位の違和感、重たい感じが注射後に出現することもあります。

初めてボトックスを受けられる方に見られる傾向があります。

1か月以内に自然に治まっていきます。

効果が出ている部位と出ていない部位で差が出る可能性

効果の強弱が部位によって感じることがあります。

表情が固まる、動かしにくくなるリスク

ボトックスで表情筋が働かなくなることで、不自然な表情になったり、違和感のある顔貌になる可能性があります。

また、上手く筋肉を使えず日常生活に影響を及ぼす可能性があります。

例えば口周りのボトックスが過度に効いてしまうと、ストローが吸いにくくなる、滑舌が悪くなる。

二の腕に打つと肩が上がりにくくなる。

額や眉間のボトックスで瞼が重たくなる。

手の親指のボトックスで物が握りにくくなる。

といったことがあります。

ただしボトックスは時間の経過とともに効果が薄れるので、1ヶ月程度で改善してきます。

ボトックスは同じ量でも人によって感受性が異なるため、効果が出すぎると支障のあるようなお仕事をされている方は量を減らして注入します。

頭痛

ボトックス注射後、稀に頭痛が生じることがあります。

眉間のボトックスの後に出現することが多いです。

期間としては1-3日程度、長くて1週間といったところです。

自然に軽快しますが、どうしても気になる場合は鎮痛薬(アセトアミノフェン/カロナール)を内服します。

ボトックス注入後に稀に出現することがある副作用・リスク

抗体リスク

ごく稀なことですが、抗体が産生されることがあります。抗体が出来てしまうと、ボトックスを注射しても効果が出ません。

当院では抗体が産生されにくいとされるボトックスビスタ(アラガン)を採用しています。

アレルギー

とても稀ですがボトックスでアレルギーが出ることがあります。

症状としては皮膚の赤み、痒み、蕁麻疹といった具合です。

もし、アレルギー症状が出た場合、アレルギーを抑える薬を使用します。

尚、ヒト血清アルブミンに対してアレルギーがある方はボトックス注入後にアレルギーを起こす可能性があることから、それが添付されているボトックスを受けることができません。

当院ではヒト血清アルブミンを含んでいないボトックスを取り扱っております。

血腫

非常に稀なことですが、元々血が出やすい体質や血をサラサラにする薬を飲まれている等の背景があり、出血が中々止まらない場合、注射した部位の一部に血が溜まってしまいこぶのようになることがあります。

自然に吸収されていきますが、数か月かかることもあります。

痛みがずっと続く

発生頻度は非常に稀ですが、注射針により神経が傷つく可能性があります(採血などでも起こることがあります)。

大概が2~3ヶ月程度で神経が修復されるに伴い改善しますが、長期化することもあります。

嚥下困難・呼吸困難・全身性筋麻痺

ボトックスを余りにも多く投与したり、神経筋接合部疾患をもつ方がボトックスを投与された場合、ボトックスが効きすぎてしまいます。

ボトックスで呼吸筋や嚥下筋の働きが弱くなると、物が食べにくくなったり、息がしにくくなります。

通常美容クリニックで使用する量ではこのようなことを引き起こすことはありませんが、神経筋接合部疾患をお持ちの方は少量のボトックスでもこのような副作用が発生する可能性があります。

まとめ

ボトックス注射はお手軽な治療ですが、医療行為である以上リスクはつきものです。

副作用によってはQOLに直結することもあるので、なるべくボトックスの特徴・リスク・副作用をしっかり知り尽くした医師が注入を行った方が良いです。

当院でもボトックス注射を行っておりますが、ボトックスを受けたい人の筋肉の特徴を捉え1人1人丁寧に診療をしております。

なお、当院へのボトックスのご相談は無料ですので、ボトックス注射に興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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