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著者:
西日本初、関東唯一ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
最近よくSNSなどで目にします、『薄肌』とは顔の皮膚が薄い方のことを指します。
顔の皮膚が薄いとは、どういった方が当てはまるのでしょうか。
今回は薄肌の方の特徴や日常生活における注意点やスキンケアなどについてなどをご紹介していきます。
肌が薄いとはどういう意味?
良くSNSやテレビでも話題になる「薄肌」「厚肌」ですが、実は医学的には存在しないことです。
もともと肌トラブルが起きやすい肌質といえますが、肌色が明るく、透明感があるというところは長所でもあります。
ただ、肌トラブルのない方でも、肌が薄いと皮膚の細かい血管が透けてみえるための赤ら顔や、目の下のクマが目立ちやすいという特徴があります。
肌が薄く変化してしまう原因は、適切でないスキンケアや年齢の進行にあります。
薄肌の特徴
- 血管が透けて見える
- 乾燥しやすい
- シワやたるみが目立つ
- 青クマが目立つ
- 少しの刺激で赤みがでる
- ピーリングでヒリツキを感じやすい
分かりやすいのは目元です。
目元は皮膚が特に薄く、血管が透けてみえてしまう影響で、目の下の青クマが目立ちやすくなるのです。
症状が重い場合は、美容クリニックへの相談やカウンセリングも検討が必要です。
薄肌を自分で確認する方法について
自分で薄肌かどうか判断す方法があります。
これは、洗顔後のお肌が乾燥するまでの時間で確認できます。
洗顔後、10〜15分程度で皮膚乾燥によるお肌のピリつきを感じると薄肌の可能性が高いとされています。
また小さいころから赤みや乾燥が出やすい体質の方は、薄肌の可能性が高いです。
薄肌になる原因
遺伝
皮膚の薄さには個人差はあり、その要因は遺伝的な要素が多いと言われています。
元から薄肌の方は丁寧なケアを心がけていきたいですね。
化粧品など肌に合わない成分が原因で皮膚に起こるアレルギー反応の蕁麻疹や、花粉症の症状の一つとしての肌荒れ、小児期に治療が終了していた、アトピー肌が再発してしまうのも遺伝的要素を多く含みます。
加齢
年齢を重ねると皮膚が菲薄化してきます。
菲薄化とは加齢により肌の厚みが薄くなってしまうことを言います。
肌の「表皮」と「真皮」の層が薄くなり、特に、皮膚の最も外側にある「表皮」の菲薄化は、乾燥や、乾燥によるバリア機能低下につながり、「薄肌」を作り上げてしまいます。
間違った美容施術&ケア
ピーリング
クリニックやエステ、ご自宅などでピーリングをやりすぎると、皮膚角質層が薄くなることで薄肌の原因となります。
間違ったセルフケア
ごしごしこするような洗顔を行ったり、熱すぎるお湯での洗顔は肌を薄くする原因になります。
毛穴パックやふき取りタイプのメイク落とし、紫外線の影響なども「薄肌」に大きく影響してきます。
また洗顔以外でも目をこする癖や顔を触る癖がある人は要注意が必要です.
薄肌の方に起こりやすいお肌トラブル
しわやたるみ
加齢などで肌の張りが衰えると、乾燥やシワ、たるみが目立ちやすくなります。
特に薄肌の方は、目尻やこめかみのシワが際立ってしまうため注意しましょう。
乾燥
薄肌の方は、表皮バリア機能が弱くなり、水分が蒸発しやすくなるため乾燥しやすい傾向にあります。
乾燥は肌の大敵です。さまざまな肌トラブルの原因にもなるため保湿ケアを行い乾燥を防ぎましょう。
赤みや日焼け
薄肌で角質層が薄いとバリア機能が低下するため、外部刺激の反応で赤みが出やすくなります。スキンケア時の摩擦などには十分注意してください。
また、薄肌は、紫外線の影響を受けやすく、肌老化の進行や肌荒れ、シミなどの皮膚トラブルが起きやすくなります。
後戻りできない深刻な問題となる前に、早めのUV対策を施しましょう。
薄肌の対策方法
セルフケア
ドクターズコスメの使用
薄肌の方でも使いやすく、お肌のバリア機能を向上させる化粧品を使用するのも一つの手です。
市販の基礎化粧品にくらべ、成分の濃度が高く「肌育」に効果的です。当院のお勧めは「HCクリーム」です。
成長因子であるグロースファクターを贅沢に配合してシワ改善に特化したクリームで、ほうれい線を始めとするシワたるみが気になる方、目元の小じわが気になる方、敏感肌の方にとてもお勧めの商品です。
他には、M-DEAR(エムディア)の洗顔&化粧水です。特に洗顔料はホイップで出てくるタイプなので、泡立て不要。
きめ細かい泡が肌を守りながら汚れを洗い流します。
また化粧水はアルコール&パラベンフリーでピリピリすることなく刺激に弱い薄肌さんには最適な化粧水です。
とろみがあり、グロースファクターの一種であるEGF入りのためアンチエイジングにも効果的です。
洗顔クレンジングの方法
「薄肌」の方は合成界面活性剤や鉱物油が含まれているクレンジングオイルではなく、クレンジングクリームを使用する方が肌に優しいです。
まずはしっかり手を洗い、雑菌や花粉ほこりなどが肌につかないように清潔にします。
その後目元口元のポイントメイクを先に落とします。
これによりその後の洗いすぎを防ぐことができます。
その後両手でクレンジング製剤をなじませ、優しくマッサージするように落としていきます。
美容施術
ホームケアだけではなく、状態によってクリニックも併用することが肌育の近道です。
当院でのお勧めの施術について紹介します。
イオン導入
イオン導入とは、塗布するだけでは皮膚深部に浸透しない、水溶性の薬剤(ビタミンCなど)を皮膚に微弱な電流を流すことでイオン化し、美容成分をお肌の奥まで浸透させることができます。
それによりニキビの改善、エラスチンやコラーゲン合成の促進、メラニン色素の抑制や色素沈着の改善などの効果が期待できます。
その浸透率の高さから「針を使わない注射」と言われることもありますが、痛みはまったくなく、むしろ気持ちよく施術中寝られる方もいらっしゃるくらいです。
ララピール
ララピールとは第4世代のピーリングでリポヒドロキシ酸が主成分となった、肌に優しいピーリングです。
今までのピーリング製剤の「皮膚を少しずつ剥離する」のではなく「不要なたんぱく質を溶かしながら同時に有効成分を深く浸透させる」ことが出来るピーリングなので、敏感肌の方でも試せます。
ララピール直後は肌がつるんと滑らかで、色調がワントーンアップします。
Genリジュビネーションレーザー
Genリジュビネーションレーザーとは、お肌にダメージを与えることなく真皮に熱を加えるレーザーです。
顔全体に熱が加わることでキメを整え、張やツヤを再構築します。
また毛穴縮小やスキンタイトニング、赤ら顔の軽減、ニキビ跡の改善などの効果が期待できます。
ポテンツァダイヤモンドチップ
ポテンツァは針治療として有名ですが、ダイアモンドチップも負けていません。
お肌のハリはコラーゲンによって支えられていますが、刺激や紫外線によりコラーゲンが壊れていき、肌のハリは少しずつ失われていきます。
ポテンツァダイヤモンドチップはチップの先端から出る高周波により皮膚の奥に強い熱が加わり、それが真皮線維芽細胞を刺激します。
線維芽細胞が刺激されると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を産生し、どんどんコラーゲンを作って行きます。
真皮内の繊維組織が再構築され、肌の弾力が向上し、ハリを持たせます。
リズネ
リズネ注射とは、SNSなどで話題のリジュラン注射の進化版製剤です。
リジュランに比べて、成分純度を高め、不純物を減らしたことで注射の痛みを抑え、治療効果を高めた注射です。
ポリヌクレオシド(PN)が肌細胞の再生を促して内側から、ハリ・ツヤ、うるおいのある肌に導く注射です。
ヒアルロン酸注入のようにボリュームアップを行う治療と異なり、真皮線維芽細胞自体に働きかけ自身のコラーゲンやエラスチンを増やしてくれるため、内側から自然にふっくらボリュームアップさせてくれます。
特に目元の小じわ、ちりめんじわに有効です。
スネコス
スネコスとは目の下のクマに注射することによって改善させることが出来る新しい美容注射です。
この注射はヒアルロン酸とアミノ酸のハイブリッド製剤で、その配合は国際特許を取得しております。
目の周りの小じわを軽減させ、ハリを取り戻す効果があります。
特に青クマに効果的と言われています。
グロースファクター
グロースファクターとは、元々皮膚にあるたんぱく質の一種で、皮膚再生効果があります。
グロースファクターは加齢や、生活習慣とともに皮膚から減ってきて、真皮層が菲薄化します。
真皮層は、主にエラスチン・コラーゲン・ヒアルロン酸によって成り立ち、これらは肌の弾力を保つのに重要な成分です。
薄肌の方は、年齢とともに皮膚のシワが目立ちやすくなりやすいので、グロースファクターを皮膚に補うこともオススメです。
当院では、グロースファクターをほうれい線用に調整・特化させ、ほうれい線改善治療を行っております。
まとめ
以上、薄肌の方の特徴と対策方法について解説致しました。
当院はほうれい線をはじめとするシワ治療専門医院で、日々多くの薄肌さんを診察しております。
薄肌の方はお肌トラブルが若くして目立ちやすいので、思い当たる方は早めのケアを心かげて下さい。