著者:
西日本初ほうれい線・シワ治療専門クリニック
医療法人新月会理事長兼大阪Houreisen美容皮膚科院長
笹川新也 ドクター紹介はこちら
今回は、老け顔の原因にもなるゴルゴラインの原因と対策についてお話します。
ゴルゴラインの原因について
ゴルゴラインとは、眼頭の部分から頬の中央に沿って斜め下方に表れる直線的なくぼみ・凹みを指します。
ほうれい線やマリオネットラインは、ほぼすべての人に出来る加齢ジワで、30代後半から少しずつ表れ、50代くらいから明らかに目立ってきます。
しかしゴルゴ線はすべての人に出るというわけではありません。
主に生まれ持った骨格や顔面の皮下脂肪の量やその分布によって、ゴルゴ線が表れる人と表れない人がいます。
原因その① 肌のたるみ
ゴルゴ線は、マリオネットラインと同じく、表情筋、筋膜の衰えが主な原因です。
しかし、加齢で必ず出てきてしまうマリオネットラインと違い、ゴルゴ線は必ずしも全員にできるものではありません。
そのためゴルゴ線の原因には、顔面皮下脂肪の分布や、頬骨などの骨格の要因も大きく関与しています。
原因その② 骨格と顔面皮下脂肪の分布
頬骨の張っている人(頬骨に高さがある人)はゴルゴ線ができにくく、欧米人のように扁平な頬骨を持つ人にはゴルゴ線が多くみられます。
そして皮下脂肪の減少と表情筋の衰えから隙間ができて、そのシルエットが外から見えてしまう現象が起こります。
ゴルゴラインを悪化させる良くない習慣について
スキンケアにおける保湿やUV対策不足
保湿が不十分だと、肌の水分量が減少して乾燥し、ハリや弾力がなくなります。
また、UV対策が不十分な方は、ダメージが蓄積し、時間をかけて少しずつ肌のたるみが進んでいきます。
生活習慣の乱れ
睡眠時間が短い、ストレスが多い、食生活が不摂生(糖質過多など栄養バランスの偏った食事)、喫煙etc
不健康な生活をしていると、皮膚の老化が早くなり、ゴルゴラインも目立ちやすくなります。
ゴルゴラインの対処方法
保湿ケア・UV対策
保湿ケアは、バリア機能を高めて、乾燥やさまざまな刺激から肌を守るために欠かせないお手入れです。
レチノールやビタミンC誘導体やヒアルロン酸入りの基礎化粧品などは、肌のハリをサポートをしてくれるためおすすめです。
また、皮膚の老化を防ぐため、UVクリームや遮光などのUV対策も通年を通して毎日行いましょう。
生活習慣の乱れを正す
栄養バランスの良い食事や十分な睡眠時間が健康的な肌を作ります。
炭水化物など甘いものを取りすぎると糖化と呼ばれ、肌の調子が悪くなる可能性があります。
また、睡眠不足になると肌が新しく生まれ変わるサイクル、肌のターンオーバーの乱れが発生します。
これは、睡眠中に分泌される成長ホルモンの分泌量が低下することによります。
成長ホルモンは肌のターンオーバーを促進する効果があるので、睡眠時間が短いことは、肌のターンオーバーの乱れに繋がります。
結果、肌のターンオーバーが乱れると、肌が硬くなり、古い角質が適切に排出されにくくなります。
シミくすみ、肌がごわつく、皮膚のキメが乱れる、皮膚のバリア機能が低下する、外部刺激に対して脆弱となり、肌荒れを起こしやすくなります。
肌質が悪くなると、ゴルゴ線が目立つリスクが高まります。
表情や姿勢を意識する
日常的な習慣の改善にも目を向けてみましょう。
また、デスクワークなどで同じ姿勢で長時間いる必要がある際は、首や肩を回すなど適度な運動も取り入れてみましょう。
ヒアルロン酸注射
通常のヒアルロン酸注射は、溝やシワのラインに沿ってヒアルロン酸を注入して埋め、内側から持ち上げて凹みを目立たなくします。
骨や軟部組織、皮膚をつなぐ役目をしているリガメント(支持靭帯)に、ヒアルロン酸を注入して補強する方法もあります。
頬から口元、フェイスラインに及ぶたるみをリフトアップして、マリオネットラインの改善が見込めます。
プロファイロ(Profhilo)
肌細胞の再構築を促進して皮膚の再生を促すことのできる次世代ヒアルロン酸として、イタリアで国際特許を取得した技術を使って開発された製剤です。
従来のヒアルロン酸には架橋剤という製剤が含まれていますが、プロファイロは架橋剤を使用していないため、 アレルギー等の症状が出にくいのも特徴です。
加齢とともに弾力を失った肌の皮膚構造を再構築させ修復するという、再生医療のような作用で肌の弾力を取り戻しリフトアップができると注目を集めています。
ショッピングリフト(美容鍼)
医療用の溶ける糸を使って、真皮層のコラーゲンやエラスチンといったお肌のハリ成分を増やす施術です。
お顔のコケている部分や、段差になっている部分に直接短い美容鍼を挿入することで、その部分をふっくらさせ、滑らかなフォルムに仕上げます。
両頬で大体40~60本挿入します。
ハイフ(HIFU)
超音波によって肌の真皮層に熱エネルギーを与えて引き締める施術です。真皮層ではコラーゲンやエラスチンが増生され、また熱によるタ
イトニング効果によって、肌のリフトアップが可能であり、ゴルゴ線だけでなくフェイスラインやマリオネットラインにも効果的です。
照射系の施術のため、施術後のダウンタイムがほぼなく、とても受けやすいたるみ治療です。
デンシティ(Density)
DENSITYは、高出力のRF(高周波)を皮膚深部に届けることで、皮膚の収縮や凝固を促し、リフトアップ(たるみ改善)や美肌効果のある最先端のレーザー治療です。
モノポーラRFによる中長期的な皮膚と皮下の引き締めに加えて、バイポーラRFによる真皮浅層への熱作用により、たるみや小じわの改善などの即時効果が期待できます。
さらにガスの冷却機能により、肌への安全面と痛みに配慮しながら照射できます。
当院における各施術の料金
ヒアルロン酸注射(厚生労働省認可済み、高品質長時間持続タイプの製剤):70,000円
ショッピングリフト(美容鍼):40本 100,000円 60本120,000円
ハイフ(ウルトラセルZi):頬 59,800円
デンシティ:頬300ショット 87,000円~
尚、麻酔代などその他費用は一切かからない明朗会計です。
マリオネットラインやお顔の輪郭でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非当院までご相談ください。