著者:
西日本初ほうれい線・シワ治療専門クリニック
医療法人新月会 理事長兼 大阪Houreisen美容皮膚科院長
笹川新也 ドクター紹介はこちら
ここではSNSなどで大変注目されており、次世代リジュランとも呼ばれる、最新世代のスキンブースター製剤「リズネ」ついてご紹介致します。
リズネとは
リズネは「ポリヌクレオチド(PN)/ポリデオキシリボヌクレオチド(PDRN)」を主成分とした、医療用の最新のスキンブースター製剤です。
PN製剤ではリジュランが有名ですが、リジュランの特許が切れたことでリズネが開発されました。
LIZNE」はLIZ(Leeds):全盛期+Rene:生まれ変わる、「若々しい時の肌に生まれ変わる」という意味で名付けられました。
リズネはヒアルロン酸注入のように物理的にボリュームアップをしてシワを目立たせなくする治療とは違い、ダメージを受けた肌自体に働きかけるのが特徴です。
皮膚の繊維芽細胞を増生し、コラーゲンやエラスチンの再生、増加を促すことで、内側から健康でハリ・弾力のある肌に回復させます。
細胞を活性化して若返らせることで、肌の質感やシワ、乾燥肌などの加齢によるお悩みから、ニキビ、ニキビ跡、傷跡といった肌トラブル
まで幅広い症状を改善する注入治療です。
リジュランとの違い
リジュランとリズネでは原料が違います。
リジュランは鮭に対し、リズネは鱒という点です。
リズネは、リジュランと同等の成分・効果でありながら、リジュランと比較して痛みが比較的少ないという臨床試験結果が出ています。
リズネの痛みが少ない理由は、高純度PN抽出・精製技術による不純物除去のためで、PN純度は99%となっています。(特許技術出願中)
一方、リジュランのPN純度は70%です。
リズネの効果、特徴
PN/PDRNは、真皮層にある線維芽細胞を直接刺激し、活性化します。
活性化された線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進します。 これらの成分は肌の構造を支え、ハリや弾力を与える重要な役割を果たします。
結果として、シワの改善やたるみの解消につながります。
また血管新生を促進する作用もあります。 新しい毛細血管の形成は、肌への栄養や酸素の供給を改善します。
これにより、肌の代謝が活性化され、古い角質の除去や新しい細胞の生成が促進されます。
結果として、肌の血色が良くなり、明るく健康的な印象を与えます。
加えて強力な抗炎症作用があります。 慢性的な炎症は肌の老化を加速させる要因の一つですが、PN/PDRNはこれを抑制します。
ニキビや赤みなどの炎症性の肌トラブルの改善にも効果を発揮します。 また、紫外線などの外部刺激による炎症からも肌を保護します。
特にLIZNE(リズネ)は不純物が少なく施術後の赤みがでにくい、溶液のpHが調整されているため従来の製品よりも痛みがすくないのが特徴です。
サーモン科のPD/PDRNは人体との親和性が高く副作用が少ないことも特徴の一つですが、魚や魚卵のアレルギーがある方はお受けいただけません。
リスク・副作用
- 腫れ:注射針による腫れが数日。
- 赤み:注射針による赤みが数日~1週間。
- 内出血:通常は1週間~2週間くらい(点状。特に出血しやすい方、止まりにくい方で、まれに血豆のように溜まる可能性、青あざが目立つ可能性、それらが引くまでの時間が1ヶ月からまれに数か月間長引く可能性もあります)
- 違和感・軽い痛み:最初の1週間~数週間出る恐れがあります。
- 痛みが長期間続く:非常に稀に痛みが長引く可能性や神経が傷つくリスクもあります。
- 変化に乏しい、もの足りない可能性:複数回繰り返すことで効果を感じやすくなります。
- 足りないところと足りているところの差が出る可能性:稀ですが、過不足の差が凹凸や段差、場合により膨らみとして他の部位と比較して感じやすいこともあります。
- 非対称になる可能性:左右差が出る恐れがあります。
- アレルギー:敏感肌の方で麻酔クリームかぶれ、消毒かぶれの可能性があります。
- 感染:稀ですが、感染を起こすリスクがあります。抗生剤により対処します。
- 血流障害:非常に稀ですが、注入されたリズネが血管内に入ったり、血管を圧迫すると血流が悪くなります。皮膚壊死、失明のリスクがあります。
リズネの費用
リズネ1本¥30,000 リズネ2本¥50,000